
仕事で毎日着るスーツは、パリッとシワのない状態をキープしたいと思うものです。
ところが、いつの間にか洗ってもアイロンをしてもシワが残るようになってしまった…そんなことありませんか?
スーツを買い換えるのは費用がかさむから避けたい…。
そんなとき、クリーニングに出せばシワを綺麗に伸ばしてくれるのでしょうか。
スーツについたシワ!家で洗ったりアイロンをしても直らなくなる理由
買って間もない頃は、スーツにシワがついても洗ったりアイロンをすれば元どおり綺麗な状態になっていたのに、だんだん取れなくなってしまうのはなぜでしょうか。
その原因は、
- 着用を繰り返すことにより、何度も同じ箇所がシワになり繊維自体が変形してしまった
- 同じところに何度もシワがつくことで、その箇所の繊維が痩せてしまった
- シワがついたら直りにくい素材のスーツだった
という理由が挙げられるでしょう。
洗っても直らないシワができるほとんどの原因は、その箇所の繊維が変形もしくは痩せてしまったということなのです。
ちなみに、シワがついたら直りにくい素材は
- 綿
- 麻
- キュプラ
- レーヨン
などが挙げられます。これらの素材が多く含まれたスーツほど、ついたシワが型になりやすく直りにくいです。
もしスーツにシワがついた場合、すぐにアイロンで伸ばすことができれば、直りにくいシワはできにくくなるでしょう。けれど、そんな時間がある人は現実的に考えていません…。
クリーニングなら改善できるのでしょうか。
クリーニングは家で直せないスーツのシワを綺麗にできる?
スーツの繊維が変形してしまったり、痩せてしまったことで家では直せなくなったシワ。
クリーニングに出せば直してもらえるのでしょうか。
絶対に直せるとは断言できません
ただし、家で直すよりも綺麗にできる可能性があります。
家で洗ってもアイロンで伸ばしても直らないシワは、スーツの繊維自体が変形したり痩せてしまったものがほとんどです。もし繊維が変形してることが原因のシワであれば、クリーニングで直せる見込みがあります。
一方、繊維自体が痩せている場合は、クリーニング店で使用しているプレス機で伸ばしても根本的な改善にはなりません。ただし、プレスの技術はクリーニングの方が圧倒的に優れているため、家では直せなかったシワも綺麗に伸ばせる可能性は高いでしょう。
スーツだけに限らず、服についたシワが直せるかどうかは、
- 綿や麻などのシワが型になりやすい素材が使われているかどうか
- シワのつき方や状態(一時的なシワか型になっているシワか)
によって変わります。特にシワのつき方や状態は、衣類の取り扱いに慣れている人でないと判断が難しいところです。
たぶんダメなのは…
ジャケットの肘部分や裾、パンツの尻部分や膝などに線がくっきりとしたシワができている状態
この場合、シワを完全になくすことができない可能性が高いでしょう。
スーツにシワが残りにくくなるためのポイント
基本的に、スーツは着用を繰り返していくうちにシワが型になってしまうものと認識しておくべきでしょう。
大切なのは、できる限りの範囲でシワがつかないよう工夫することです。
では、スーツに直らないシワをつきにくくするためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。
具体的には以下のようなことが挙げられます。
- スーツはハンガーかけてクローゼットに収納する
- 自分でスーツを洗濯して干すときは、必ずシワを伸ばす
- スーツを購入するときにタイトすぎるものを選ばない
- クリーニングで行なっている防シワ加工を施す
- シワがつきにくい素材で作られたスーツを購入する
スーツの選び方や扱い方を工夫することでシワの型がついてしまうリスクを抑えられます。特におすすめなのは防シワ加工でしょう。
繊維の一本一本にシワがつきにくい加工を施すものなので、お手入れや扱い方に気をつけるのが面倒だと感じる人にぴったりです。
また、パリッとした状態のスーツが着られるため、晴れやかな気持ちで仕事に臨めるかもしれません。
直らないシワがついたらクリーニング店に相談してみよう
何気ない動作の繰り返しによってついてしまうスーツのシワ。
主に、肘や膝など手や足を曲げる箇所にできるため、体を動かす限りシワを完全に防ぐことは難しいでしょう。けれども、シワが残りにくくなるためのポイントを心がけることで、そのリスクを軽減するとは可能です。
また、家で洗ってアイロンで伸ばしても直らなかったシワは、クリーニングに出すことで改善できたり目立たなくできるかもしれません。一人で悩まず、クリーニング店に相談してみましょう。
シワであたふたしないためにも、スーツは定期的にクリーニングに出して、防シワ加工をつけることをおすすめします。
パリッとしたスーツ姿は、あなたをより魅力的にしてくれますよ。
スーツはビジネスマンの身だしなみ。必然的にクリーニングに出す機会も増えます。そこで料金相場やかかる日数、注意しておきたい点などをまとめました。毎日着るからこそキレイに保っておきたいもの。ぜひ参考にしてみてくださいね。
防シワ加工をしてくれるクリーニング店ってあるの?
「防シワ加工」を行っている業者って、実は私は知らないんですね(笑)。シワを防ぐ加工を単品でオプションとして行っている業者はあまりないと思います。
シワのメカニズムは先にお話ししたとおり素材によるところが大きいです。
スーツというとスーツカンパニーが有名ですが、公式で「シワ」と検索するとシワになりにくいスーツがズラリと並びます。
シワになりづらいスーツとして売られているのは「ポリエステル」と「ウール」の混紡記事です。
もともとウールはしわになりづらい素材としてスーツによく使われています。ポリエステルはさらにシワになりづらい特徴を持っています。それら2つを組み合わせることでよりシワになりづらいスーツを実現しているわけです。
そのため、シワを根本から防ぐならクリーニングでの加工よりも「購入」段階から考えておきたいところです。
クリーニングでケアをするなら?
クリーニングでケアをするとすると、痩せてしまった繊維に潤いを与える加工をするのがベストでしょう。おすすめはネクシーの「エクセレント加工」。
独自開発の加工剤で高級感を与え、ハリがなくなった衣類にハリを与える加工ですね。カシミヤ・アンゴラやウールのジャケットに最適な加工としておすすめされています。
気になる価格は、
- ジャケット:990円
- エクセレント加工:950円
だいたい2,000円くらいですね。もともと全品手仕上げでアイロンワークに定評のある業者。今あるシワはよほど状態が酷くなければ問題なく取ってくれることでしょう。
お気に入りのスーツを長く着続けるために。たまにはケアをしてあげるのもいいかもしれませんね。