大切な服にシミがついてしまった場合、クリーニング店に依頼するなどして、シミ抜きをしてもらう人がほとんどではないでしょうか。

中には、シミ抜きをしたのに落ちなかった…そんな経験をした人もいるかもしれません。

しかし、「シミ抜きをして落ちなかったら諦めるしかない」と捨ててしまうのはもったいないことです。

シミ抜きを試してダメなら、クリーニング店などで行っている「色かけ」で綺麗にできるかもしれません。

シミ抜きをしても落ちない…その原因とは

クリーニング店で行っているシミ抜きでも落ちない、そこにはいくつかの理由があります。

例えば、以下のようなことが言えるでしょう。

シミ抜きをしても落ちない理由

  • シミがついてから期間が経過している
  • シミが生地の繊維に入り込んでしまっている
  • 生地自体が変色してしまっている
  • 生地の色自体が抜けたり脱色した状態になっている

このような場合、クリーニングのプロが行うシミ抜きをしても、綺麗に落ちない可能性が非常に高いでしょう。

シミ抜きで綺麗にならなかったら、もう対処法がないと思う人もいるかもしれません。

しかし、シミ抜きで綺麗にならなかった場合は「色かけ」をすることで綺麗になる可能性があるのです。

シミが落ちない時の対処法「色かけ」って何?

色かけとは、

染料を使ってシミの部分を元の色に染める対処法

です。

これは、衣類だけでなく靴やかばんなどにも用いられる技術です。

服の色や素材を確認してから、50種類ほどの染料の中から最適なもの選び、

絶妙な色素調整を行なった染料で該当箇所を染めていくのです

色かけは、ほんの少し色味が違うだけで該当箇所が目立ってしまうため、慎重かつ丁寧な作業が求められます。

経験豊富な職人がいるクリーニング店に依頼すると良いでしょう。

元の色と差が激しい場合は「顔料」を使用することも

該当箇所と元の色の差が激しい場合、染料ではなく顔料を使用することもあります。

染料よりも顔料の方が、鮮やかな色みに仕上がるためです。

さらに色かけにかける時間も大幅に削減できる点でも顔料の方が優れていると言えるでしょう。

しかし、色かけのメインで使われているのは顔料ではなく染料です。

なぜ染料の方が主流なのでしょうか。

その理由は、

顔料は色素を樹脂で繊維の表面にくっつけるだけで、繊維自体を染められないからです。

一方、染料は繊維の内部まで染め上げることができます。

この違いによってどんな差がでるかというと、以下のことが挙げられます。

染料で直した服はクリーニングなど洗いの工程を入れても色が落ちない

もちろん、適切な方法で洗わなければ色が落ちてしまうかもしれません。

しかし、ちゃんとした方法で洗うのであれば、染料が落ちてしまう可能性は極めて少ないでしょう。

反対に、顔料は色素を樹脂でくっつけるだけのため、洗いを繰り返すうちに剥がれる場合があることをご存知でしょうか。

また、接着剤の役割をはたしている樹脂はポリウレタンが使用されることが多いようです。

ポリウレタンはドライクリーニングをすると少しづつ溶けてしまう性質を持っています。

接着剤となるポリウレタンが解ければ顔料も自然と剥がれるため、せっかく色かけしても徐々に元の状態に戻ってしまうでしょう。

仮にドライクリーニングを避けたとしても、油断は禁物。

ポリウレタンは2〜3年で寿命を迎える

というデメリットもあります。

寿命がくれば、摩擦や洗濯によって剥がれる可能性も出てくるでしょう。

着用を繰り返すうちに、色が薄くなるのは避けられないと言えるかもしれません。

顔料は耐久性の面で劣っているため、色かけは染料が主流となっているのです。

クリーニング店での「色かけ」がおすすめな理由

色かけはクリーニング店だけでなく、衣類の修繕業者などでも行っています。

しかしなぜ、クリーニング店で行っている「色かけ」がおすすめなのでしょうか。

それは

服についた汚れや臭いも一緒に落としてくれるから

です。

修繕業者などでの色かけは、基本的に該当箇所の修繕のみとなります。

一方、クリーニング店で行っている色かけは、より綺麗に仕上げるため汚れや臭いも一緒に落としてくれます。

大切な服ですから、より綺麗な状態で受け取れたら嬉しいですよね!

色かけを依頼したい場合は、対応しているクリーニング店に持っていくことをおすすめします。

クリーニングの色かけを依頼する時の注意点とは?

クリーニング店などで行っている「色かけ」を依頼する際の注意点とはどんなことでしょうか。

具体例を以下に挙げました。

  • 生地が擦れていた場合は色かけをしても元のような状態にならないことが多い
  • 修繕跡を目立たなくするために色かけしてもあまり効果はない
  • 生地の状態や素材によっては元の色と全く同じ色にできるとは限らない

シミだと思って色かけを依頼したら、実は生地がスレていたなんてこともあるようです。

生地のスレは、色が抜けているのではなく生地自体が薄く痩せた状態のため、色かけをしても元の色と同じような色味にすることはできません。

修繕跡も同様です。

しかし、生地の状態を見て自分で判断するのは難しいため、クリーニング店で実際の品物を見せて判断してもらうのが良いでしょう。

服についたシミが落ちない…クリーニングの「色かけ」を頼もう

大切な服についたシミを落としてもらうために、シミ抜きをしたけれど落ちなかった。

そんな時、すぐに諦めて大切な服を捨ててしまうのは早いかもしれません。

特に大切にしていた服であれば、なおさらです。

ぜひ、クリーニング店で行っている「色かけ」を頼んでみることをおすすめします。

プロの技を駆使することで、シミがあったことがわからないくらい綺麗に直してくれるでしょう。