毛皮がついた衣類を長持ちさせるためには、定期的なクリーニングで適切な処理をすることが大切です。

なぜ、クリーニングに出すと良いのでしょうか。また、家で毛皮がついた衣類を適切に保管する方法があれば気になるところです。

そこで今回は、毛皮がついた衣類をクリーニングに出す方が良い理由や自宅で保管する際の注意点についてご紹介します。

毛皮のついた衣類にクリーニングが必要な理由

なぜ、毛皮のついた衣類はクリーニングはクリーニングが必要なのでしょうか。

その理由は、

毛皮はとてもデリケートな性質

を持っているためと言えます。

デリケートと言われる所以は、具体的に以下のような特徴があるためです。

毛皮が持つ特徴

  • 湿度に弱い
  • 熱に弱い
  • 虫がつきやすい
  • 使われている毛皮の部位や密度が、品物ごとや衣類の部分ごとに異なる
  • 扱い方によっては毛が抜けてしまうことがる

毛皮は、湿度や熱に弱く虫がつきやすいという特徴があります。さらに、扱い方を間違えてしまうと毛が抜けたり、仕上がりが部分ごとに異なる危険性も否定できません。

そのため、毛皮のついた衣類を長く愛用するには、毛皮の取り扱いに慣れたクリーニング店で綺麗にしてもらう必要があるのです。

毛皮がついた衣類!クリーニング店が事前に確認しているポイント

クリーニング店が毛皮のついた衣類を預かる際、一体どんなところを確認しているのでしょう。実は、後のトラブルを避けるため、以下の箇所を確認しています。

クリーニング店が確認しているポイント

  • 虫食いの箇所がないか
  • 毛先が擦り切れていたり、部分的に毛が抜けている箇所はないか
  • 変色している箇所はないか
  • 臭いがしているかどうか
  • 毛皮自体が硬くなっていないか
  • 焦げている箇所がないか
  • 白または白に近い色の毛皮に黄変がないか
  • 留め具や付属品などに損傷がないか
  • 毛が縮んでいないか
  • 縫い目に沿って破れやスレなどがないか

これらのポイントを確認し、クリーニング店で洗浄しても問題ないと判断してから洗浄工程に入ります。

それほどデリケートな素材ですから、受付時だけでなく

洗浄工程に入る前にもダブルチェックで上記のポイントを確認

しています。

もし、上記の確認ポイントに当てはまるものがあった場合、稀に返却となるケースもあります。しかし、洗浄前から見受けられクリーニング起因ではないと確認できれば、洗ってもらえるケースがほとんどでしょう。

その際、事前チェックタグと呼ばれる紙製のタグに、洗浄前に確認できたスレや破れなどを記載しています。このタグが、証明書のような役割を果たしてくれるのです。

毛皮のついた衣類は、他の衣類と比べて事故やトラブルのリスクが高いため、クリーニング店でも入念な事前チェックが求められているのかもしれません。

毛皮クリーニングの具体的な工程

毛皮がついた衣類は、どんなクリーニング工程で洗浄しているのかご紹介します。毛皮は、水洗いやドライクリーニングをすると脱毛や硬化、収縮などを起こす危険性があります。

ですから、基本的には

パウダークリーニング

と呼ばれる方法で洗浄を行います。

衣類に使われている毛皮の種類や状態によっては、洗浄方法や洗剤を使い分けてクリーニングすることもあるようです。

パウダークリーニング工程

  • “コーンパウダー”や“ソーダスト”などの粉末に毛皮用の洗剤や栄養剤を混ぜたものを毛皮につける
  • 専用の機械で振動を与え、毛皮についた汚れを粉末洗剤に吸着させる
  • 毛皮についた粉末洗剤を振り落とす
  • 毛皮の状態などを見て、裏地にアイロンをかけるもしくはブラッシングなどで毛並みを整える

クリーニング工程を見て分かる通り、水やドライ溶剤を使用することはありません。

それから、毛皮は期間が経過するごとに毛皮に含まれる油分が徐々に失われます。そのため、クリーニング店では油分を与える専用の栄養剤を洗剤に混ぜて風合いへの配慮もしてくれています。

家でブラッシングなどのお手入れを続けるより、クリーニングに出した方が長持ちすると言われる理由は、そこにあるのかもしれません。

自宅で保管する際のポイント

毛皮のついた衣類を自宅で保管する際、どんな点に注意すれば長持ちさせられるのでしょうか。具体的には、以下のことに注意して保管すれば、より長く綺麗な状態で毛皮のついた衣類を着用できます。

自宅で保管する際のポイント

  • 保管時の温度を10〜15度、湿度を45〜50%に保つ
  • 4月中旬〜9月下旬の間は湿度を下げたり防虫剤を入れるなどの対策をする

毛皮のついた衣類はクリーニングで適切に処理してもらおう

毛皮のついた衣類はとてもデリケートなため、より良い状態で長持ちさせるには適切な処理やお手入れが必要です。長く綺麗な状態で着用するためにも、クリーニングのプロに任せることをおすすめします。